⭐️リモートスケッターリポーター 阿波野編 その①⭐️


今回は、全国のスケッター「ZOOMで施設にインタビュー」という施設長やスタッフにインタビューして、施設や働く人の魅力を伝えるPR記事を書いてくれるスケッターを募集しました!!

たくさんのご応募いただき、誠に有り難うございました!!

今回、第1回目のテーマは… 「介護という業界の課題と、その解決に必要だと思う取り組みについて」について弊社代表(阿波野)と対談形式で話していただき、話をまとめていただきました

第1回目のインタビュアー・編集者 リョーマさんです!!!

リョーマさんは介護士のキャリアを1UPするメディアというテーマでブログも書かれております!!

 

 

ぜひぜひ、最後までお読みください^^

インタビュー「介護という業界の課題について、またその解決に必要だと思う取組について」

1.はじめに(自己紹介)

ーーーー本日は秋田県で短期入居の介護施設「ショートステイ輪」や「ショートステイ縁」、認知症対応型通所デイサービスの「ゆいまーるの家」を運営されている阿波野升壱(あわのしょういち)さんにインタビューをさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

阿波野:よろしくお願いします。

ーーーーホームページやブログを拝見し、海賊旗を持った似顔絵がとても印象的だったのですが、海賊旗にはどんな想いが込められているのですか?

阿波野:(部屋に飾っている海賊旗を指して)見えますかね?これは、目的なんですよね。

ワンピースが好きなんですが、ルフィは「海賊王になる」という目的があります。同じように、目的のために一緒にやっていける人が集う目印として旗を作りました。

これを40過ぎのおっさんがやっていいかどうか分かりませんが(笑)

ーーーー何歳でも大丈夫だと思います(笑)

阿波野:今の若い子たちにはこういうのが響くかなあ、と…(笑)

ーーーー会社の創業は東日本大震災がきっかけだったとのことですが、その行動力がすごいと思いました。立ち上げの経緯を改めて教えてください。

2011年まではずっと介護現場で働いてきました。ケアマネやったり、施設長やったり、介護事業所の中ではキャリアアップしながらやっていました。

起業というのは、頭の片隅にはあったが、借金してまでやるというのは正直考えていなかったですね。

ただ、震災が起きて現場を見させてもらった時に、人生を考えるきっかけになりました。あれがなければ今の自分はなかったです。

ーーーーそこから起業に向けて動いていかれるわけですね。

それまでは、こういう介護がしたいという想いがあっても、経営者と現場の板挟みにあったり、我慢していました。

自分の想いを実現するために、たくさんの人達の協力もあって、起業することができました。

 

2.介護業界の課題と解決に向けた取り組み

(1)コロナウイルス感染症をどう乗り越えるか? 

ーーーーまず旬な話題ということで、コロナウイルス関連のことをお伺いたいと思います。

7月31日で全国で過去最多の1323人の感染者がでました。一方で死亡者数は二人と、感染者数と比べて比較的少ない状況です。海外では高齢者死亡者数が半分以上を占める状況で、日本の介護業界の努力が結果として現れているとも言えます。

秋田県は感染者が18例ということで、首都圏に比べてまだ少ない状況ですが、対策をされていることや気をつけていることはありますか?

阿波野:地方ならではの風評被害があります。不安が不安を煽るというか、目に見えないものなので、(感染者が)社会的な孤立をさせられるのが怖いですね。

スタッフに一人でも出たらすごい状況になるのは目に見えているので、あまり言いたくはないが、県外に行くな、と行動の自粛を促しています。「見られている側」という意識はありますね。

ーーーー確かに、一般の方よりは行動を気をつけないといけないというのはありますよね。

ーーーーコロナウイルス感染症が蔓延する中、利用者のお話を傾聴するツールとしてZOOMを導入するという新しい取り組みをされていましたが、反応はいかがでしたか?

阿波野:コロナのおかげでZOOMが普通になりましたよね。最初は高齢者は不安定になるのかなと思いましたが、顔をしっかり見ながら話せるので、高齢者も安心して話せていました。

わからないことがあればネットで調べることもできて、写真や単語の意味など情報共有しやすいというメリットもありました。

スタッフの傾聴する時間が削減できて、ドンピシャではまった感じがありました。

ーーーー不要なマスクを配ったり、第12報という使い難い制度を打ち出すなど、厚労省の施策は現場とのすれ違いが見られているように感じています。次年度介護保険の制度改正もありますが、国や厚労省の動きに対して、何か提言しておきたいということはありますか?

阿波野:規制緩和ですね。介護保険制度の人員基準や運営基準を緩和しないと、そもそも制度が成り立っていかないのではないでしょうか。人手は解消できません。そこはしょうがないこととして、制度を変えていくしかない。

例えば、やっと印鑑が電子署名でいいことになってきたりしましたが、人員配置を少なくする代わりに、ICT化やロボット導入などで効率を上げるなどの仕組みを作っていくことが重要だと思います。

 

(2)超人材不足をどう解決するか?

ーーーー令和元年高齢白書によると、総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.1%、その中で2025年には介護職員が55万人足りなくなると言われています。どのように介護業界を回していくかが課題です。

ーーーー阿波野さんはsketterを経由したり、ZOOM面接など新しい採用の方法をとられており、すごいと思いました。行動指針にも変化を恐れず、受け入れていくとありましたが、そういった方法の採用の経緯や想いを教えていただきたい。

阿波野:就職するところまでは考えていなくて、会社に関わる人口をどう増やしていくかを考えています。Sketterもその一つですが、関わってくれる人口を増せば人手不足を補うことができます。

フルタイムやパートなど日本型の労働慣行は今後成り立っていかないので、仕事を細分化して、介護の部分はプロ、それ以外の雑用は別の人にお願いするなどちゃんと分けれるような仕組みを作っています。

ーーーー介護業界も選ばれる業界になるために、週4勤務を導入して工夫をしているところも増えていますよね。

阿波野:そうしていかないと人が来ないと思います。介護業界はキャリアアップしない限り収入も増えていかないので、副業も全然OKです。

今考えているのは、同じ給料のまま、休みを増やそうと思っています。その分を何かに使って欲しいですね。

ーーーーパンフレットのONE TEAMという文字が印象的で、行動指針にもチームという言葉が何度も出ており、チーム作りをとても大切にされていると感じました。チーム作りをする上で心がけていることや具体的な行動などがあれば教えていただきたいです。

 

阿波野:介護業界は技術が先行してしまって、チーム作りとか人間教育という部分が後回しになっていると感じています。リーダーが育っておらず、目標に向かっていけるチームを作れる人が意外と少ない。

熱い想いがあったとしても、何のためにやっているかをチームに伝えていかないと利用者にいいケアはできないと思っていて、チーム作りは重要です。

否定はせず、自分たちで考えながらやってもらっています。

ーーーー確かに、人の育て方が下手な人が多い気がします。

阿波野:人材教育に関して、この業界は遅れていると思います。

転職も多く、中堅の管理職がいなくなると、どの方向を目指して介護をしているのかわかなくなります。そうすると「ケア」というより「業務」になってしまう。

ーーーー外国人の技能実習生の受け入れをされていますが、受け入れることになった経緯や苦労などを教えてください。

阿波野:どういう募集を掛けても人が来なかったのがきっかけでした。スタッフにこのまま頑張れというのは苦しいし、経営者として何ができるかを考えて、すぐ動き出しました。

最初はなかなかうまくいかなかったが、去年はインドネシアまで行って、三人採用しました。

ーーーー現地に行かれたんですね!

阿波野:絶対に会いに行った方がいいです。国によっては、中途半端な教育で、いい加減なところもあるので、現場へ勉強している姿など見に行かないとダメです。

ーーーー実習生を受け入れる上で、苦労する部分はありますか?

阿波野:最初は日本の文化を教えるのが主です。一番苦労するのは、スタッフが実習生に対してきちんと教えれるかどうかという点。あとは、スタッフの不安を解消できるか。

スタッフに余裕がないとできないですね。日本人に教える感覚の1.5倍以上で教える感覚です。教えることでどんどん自分たちの「教える、伝える」スキルも上がります。

 

(3)介護サービスの質をどうやって上げていくか?

ーーーー主任介護支援専門員が管理者要件となったり、専門学校にも介護福祉士試験が必須になったりと、質を挙げていく取組がなされています。しかし、直近でいくと、今年の7月にストレスから職員が利用者の耳を引きちぎるといった事件が起きました。繰り返される虐待という現実があります。

そのような背景の中、介護サービスの質を上げるために取り組まれていることはありますか?

阿波野:資格があるから仕事ができるというのは古い考えだと思っていて、資格はなくてもいいとも思っています。質を上げていくとしたら、教育レベルを上げていく必要がある。

だからこそ、会社としては、月1回のスキルアップ研修はずっと行っています。介護の質は人間の質ともいえるので、そちらの要素が強いかもしれません。

ーーーー今はウェビナーなど徐々に増えてきているように感じます。私の地元の病院でも介護職向けに研修の形という形でZOOM研修を行う予定ですが、秋田ではいかがですか?

阿波野:やっとケアマネ協会もWEBで研修が始まりましたが、動きは遅いと思います。まだリモートよりもリアルの方が多いように感じます。

 

(4)生産性の低さ(効率の悪さ)をどう解決するか? 

ーーーー電話やFAXの文化などまだまだ介護業界には古い体質が残っているように感じています。それらをアップデートしていくにはどんな取り組みが必要だと思われますか?

阿波野:やらなければダメだと思っています。人手は足りないのに、昔からのやり方、考え方に固執してしまっていることは問題ですね。

会社としては紙媒体から全てWEBで完結できるようにしていて、情報共有をスムーズに行うためにLINE WORKSを使い始めました。無駄を省いていくことが必要です。

ーーーーシステムを変えるときはスタッフの反応はいかがでしたか?

阿波野:若いスタッフは逆にこっち(新しいシステム)がやりやすいと言いますが、年配のスタッフはものすごく抵抗がありました。当初から若いスタッフが付きっきりで教えましたね。

年配スタッフには「今は大変かもしれないが、今後楽になるから今頑張ろう」と伝えました。今では年配スタッフもiPadで記録をしています。

この業界は何かを変えるのは大変だと思います(笑)

ーーーー制度上で決められていることも多く、制度を変える

阿波野:実は厚労省では印鑑をいらないという文言はありますが、ご当地ルールがあって、自治体によって介護保険法の捉え方が違うという問題があります。

いずれ、監査の時に赤本と青本を持って戦おうと思っています(笑)。

ーーーーケアプランも、携帯ショップのように電子サインができるといいなあと思っています。

阿波野:そのことを会社の弁護士を通して、県に確認したことがあります。「電子サインでもいいです。でも、紙媒体で残して欲しい」と言われたんですよ。結局、紙かよ、と(笑)。

ーーーー結局、紙で出さないといけないなんて、おかしな話ですね(笑)。

 

5)今後のビジョン

ーーーー最後になりますが、あきた創生マネジメントとして、また阿波野社長としての今後のビジョンを教えてください。

阿波野:良いケアができているところと、そうじゃないところの差が激しいので、今後淘汰されていくと思います。

今後は自分と同じ想いを持った良いチームを、秋田県内に広げて行きたいと思っています。M&Aで事業を買って、広げていきたい。規模が大きくなれば業務効率が上がる。

また、介護事業に連動するような事業を行っていきたいと思っています。

今は良いチームができているので、新しいシステムも導入しやすい環境です。

ーーーー新しい介護の情報だったり、アイデアはどのように生まれているのですか?

阿波野:介護業界内では意外と新しい情報はないですね。異業種の方と付き合うことの方が、新たな発見があります。本も新聞も読みますが、それよりも繋がりの方が大きいです。

そういう意味ではTwitterはいいですね。Sketterもそうでしたし。

ーーーー確かに、こうやって繋がれたのもTwitterのおかげですね。本日はありがとうございました。

阿波野:ありがとうございました!ぜひリアルでも会いましょう!

 

3.編集後記

私が初めてのインタビューで緊張気味でしたが、こちらのつたない質問にも笑顔で対応していただき、とても楽しくお話させていただきました。

今回は「介護という業界の課題について、またその解決に必要だと思う取組について」というテーマでインタビューをしましたが、それぞれの課題をしっかりと認識され、何が必要かを分析し、すでに自分達でできることを実践されていて、その分析力と行動力に驚愕しました。

チーム作りに対する強い想いを語ってくださいましたが、広い意味では今回のインタビューに携わらせていただいた私もチームの一員。阿波野船長の海賊船団ならぬ介護船団の一味として、介護業界を盛り上げていけるように、一緒に切磋琢磨していきたいと感じました。

介護の事はもちろん、Sketterというプラットフォーム、ZOOMというツールで、全国どこにいても交流できる楽しさも知ることができ、学びの多い時間となりました。本当にありがとうございました。いつかリアルでお会いできる日を楽しみにしております。

インタビュアー・編集者

リョーマ(社会福祉法人勤務の現役介護職 兼 WEBライター・ブロガー)

令和2年8月7日作成

 

 

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2020-08-20 | Posted in ドラりん夢会報Comments Closed 

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